2011年02月04日

のぼうの城 上下巻  和田竜


内容(「BOOK」データベースより)
時は乱世。天下統一を目指す秀吉の軍勢が唯一、落とせない城があった。
武州・忍城。周囲を湖で囲まれ、「浮城」と呼ばれていた。
城主・成田長親は、領民から「のぼう様」と呼ばれ、泰然としている男。
智も仁も勇もないが、しかし、誰も及ばぬ「人気」があった―。
               **      **

単行本の時から気になってました。
本屋でオノナツメのイラストを見かけたときは、
しばらく悩みました。
けど、どうもピンとこないな……と、思って
文庫化まで待ちましたよ。

実際、文庫で購入してよかったデス。

さてさて、光成贔屓の私としては一抹の不安がありました。
「ぎったんぎったんのけっちょんけっちょんに書かれていたらどうしよう」
ガクブルしながら読みました(嘘)
でも、それは杞憂に過ぎません。

臨時城代の、のぼう様とは、“でくのぼう”からの呼称です。
なんだかやる気の感じさせない表情に
何をやらせても不器用で、農民からも小馬鹿にされています。
小馬鹿といっても、愛されているのぼう様。
そんなでくのぼう様が「戦いまする」と一言。

物語の流れとしては面白いです。
わずか二千の軍勢で光成総大将率いる二万を超す大軍に立ち向かう――
脇の人物がいい味だしてます。
分別をわきまえるも武将の心を強く持つ丹波
豪気で荒く、筋骨隆々の巨漢、和泉
兵法を学ぶが戦の経験は無い若者、プライドは高い、靱負
ちぐはぐなこの三人が絡み合う様は必見です。

しかしながら、
ものすごいもったいないと思いました。
これだけ興味が惹かれる材料があるのに、
ずっと物足りなさがついて回りました。

全体的に薄くのばされた感じ、
特にのぼう様のエピソードが少ない……。
上下巻にするのだったら、もっと練りこめば抑揚もつくし
読み手をもっと引き込むことも出来たろうに……。
私としては、骨太で暑苦しい男たちの戦いが好みなのですが。


歴史ものが苦手な人が手に取りやすくなっています。
時代物ライトノベル感覚なので、小説が苦手な人も読みやすいかもしれません。
映画化にもなりますし、俳優たちを思い浮かべながら読むのも手かも。
(光成と和泉の配役は解せん)


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ラベル:小説 和田竜
posted by オハナ at 13:59| Comment(2) | TrackBack(0) | ワ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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