内容(「BOOK」データベースより)
「私、未来から来たの」。
劇団「うさぎの眼」に所属する駆け出しの役者・和希の前に一人の美少女が現れた。彼女は劇団内で起きた殺人事件の容疑者を救うため、27年の時を超えて来たというのだ!
彼女と容疑者との関係は?和希に近づく目的は?何より未来から来たという言葉の真意は?
錯綜する謎を軽妙なタッチで描く青春ミステリ。
** ** **
「私、未来から来たの」
と言いだす少女・祐里。
女経験値が低い劇団員・和希。
彼女は未来からやってきて、ある殺人事件の真犯人をみつけるために奔走する。
そして、和希は彼女に振り回される、とにかく人の良いやつ。
この組み合わせ、掛け合いだけでも十分面白かった。
貫井作品というと、重い、というイメージが先行してしまいますが、
SF青春ものと思って読むと感じ方が変わってきます。
どんなにもがこうとも、
彼女のいる未来では“何も変わっていない”のです。
それなのに、過去に戻って真犯人を探して未来を変えようとする。
しかし、未来は“何も変わらない”。
実は、彼女は過去も未来も変わらないと知っているのですね。
なんか切ないなぁ。
時間SFってたまにこんがらがってしまいますよね。
(私の頭が悪いのか…)
ミステリとして読むとダメかも。
犯人もわかるし、冗長気味だし…。
軽い感じで読むのをオススメします。
そうすると、なかなかいいものです。
(私が貫井徳郎贔屓だからだろうね)
へぇ。と思ったら押してください。

励みになりますゆえ。
【関連する記事】