2011年02月06日

細川ガラシャ夫人 上下巻  三浦綾子



内容(「BOOK」データベースより)
暴君信長のむごい仕打ちに耐えかね、ついに明智光秀は織田家に叛旗をひるがえした
。しかしその天下はあまりにも短く、玉子は逆臣の娘として苦難の日々を過ごすことになった。
父母一族は亡び、夫や子とも引き裂かれた玉子は、秀吉のキリシタン弾圧の中、洗礼を受けることを決意する…。
強者の論理が支配する時代に、命をかけて信念を貫いた細川ガラシャの生涯を描く感動の歴史ロマン。


    **   **   **

明智光秀の娘、お玉(珠)。16歳で細川忠興の正室に入る。
父・光秀の謀反、味土野にて幽閉生活、秀吉の死、光成らによる挙兵。
この動乱の中で生きてきた細川ガラシャ。

光秀と煕子との出会いから物語は始まります。
痘痕のある煕子を明智家に嫁がせてはなるまい、と両親は煕子の妹を差し出すが
光秀は拒否をする。
煕子と契りを交わすことになった。
――予がちぎるはこの世に唯一人、お煕にて御座候――
ここから始まる物語の序盤としては、ものすごく心を掴まれました。

凛として美しい玉は気高く、強く、そして聡明。
気高さは傲慢に見え、まさにこれがお姫様といった感じです。
しかしながら、
謀反者光秀の娘ということで玉が討たれることを恐れた忠興は、
玉を人里知れた味土野へ幽閉することにした。
二年にもわたる侘びしい生活で玉が変わり始めます。
キリストの教えを知ることになるのです。

心はおだやかになるも、世の中は動乱。
秀吉が死んだあとは、天下分け目の大戦さ。
徳川につくことになっている細川家、忠興は出陣前に言います。
そちを隠すこともならぬ、(石田に)人質にとられることもならぬ
つまりは、死んでくれ、と。
他大名の内室のように逃げたりせず、玉は夫の言うがまま死んでいきます。
玉は強い。
元の気高さもさることながら、信仰の力がそうさせるのでしょう。
玉の生涯が繊細に書かかれています。

この本のおもしろさは、玉を取り囲む人々の描写です。
父母、夫、侍女、細川家人ら留守居たち。
この人たちの忠心ぶりに涙しました。
明智家時から玉を想っている初之助には特に心打たれました。
最後まで、玉の事だけを想っていた初之助。
初之助が切ないです。


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posted by オハナ at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | マ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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