2009年03月30日

人権派弁護士の常識の非常識

『人権派弁護士の常識の非常識』
八木秀次           PHP研究所

世の中に「人権派」と呼ばれる人たちがいる。
様々な場所で顔を出すのは、死刑廃止論、犯罪加害者の権利、子どもの権利・・・・・。
「人権派」という言葉を振り回す弁護士とは・・・・・。

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「人権派弁護士」という言葉を聞いたのは、平成11年の事件が初めてだった気がします。
その事件とは、光市母子殺害事件です。

人権派――聞こえはいいのですが、その事件での弁護士の有様は憤慨ものでした。今もその記憶は鮮明です。

"「反国家」といイデオロギーに基づき、死刑制度を廃止したいがために被告を利用しているのである"
当時ニュースを見ていた私も、感じたことです。

弁護士って、いろいろな種類がいるんですね。
必ずしも、弱者の味方ではないようです。
弁護士も人間ってことがよくわかります。


まったく知らない私には、入り口として分かりやすかったですし、
弁護士という仕事の在り方に考えさせられる本でした。

もっと別のアプローチで書かれた本も読んでみたいですね。
posted by オハナ at 21:22| Comment(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月29日

ホノカアボーイ

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ホノカアボーイ

監督 真田敦
出演 岡田将生 倍賞千恵子 長谷川潤

ハワイ島・ホノカアの町の映画館で働く青年レオ。
半年前に彼女と「伝説の虹」を求めてハワイ島に旅行にきたが、迷いって着いた先はホノカア。何かに惹きつられて、再びホノカアにやってきた。そこには風変りな人々との出会い、別れがある・・・・・。

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大きな事件がなければ、山場もありません。
けれど、強く印象に残る映画です。

ビー(倍賞千恵子)がものすごくイイ。
着てる洋服やインテリアも可愛いんですが、行動や性格が少女のような可愛さが出ています。
レオ(岡田将生)との何でもない二人の時間が、ビーを少女にさせます。
洋服屋のウィンドーに飾られてあったワンピースを買って、さりげなくレオにアピールするさまは、全くおばあちゃんに見えません。
こんな可愛らしいおばあちゃんになりたいものですね。

エロ本を愛するおじいちゃんのコイチ(喜味こいし)は、
「年をとったからって、やっちゃいけないことなんか、ないんだぜ」
なんともかっこいいお言葉、そして忘れたくない言葉でもありますね。

ビーが作る料理がこれまた美味しそうで、私は終始釘付けになっていました。パンフレットにレシピが載ってあったんで、もちろん購入しました。今度作ってみましょう。
食いしん坊の私にはたまらない映画です。



そして、他に印象に残ったのは、何気ない日常の音と自然の音。
風の音や、足音、包丁がきざむ音が、心地いいリズムでせまってきます。そんな音なんて最近すっかり忘れていましたね。


のんびり癒されたいときに観たい映画です。


原作者の吉田玲雄さんも出演しています。
「ホノカアボーイ」幻冬舎文庫
ラベル:映画 邦画
posted by オハナ at 20:53| Comment(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月26日

消された一家



2002年に発覚した、北九州・連続監禁殺人事件。
7年間の間に7人もの人間が次々に死んだ。
一人の少女が警察に保護されるまで、その事件は闇の中だった。
一家全員を虐待・監禁し、さらに恐怖心から家族同士を殺し合わせる・・・・。完全ノンフィクション。


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事件の詳細を知りたかったので、この本を手に取ったのですが・・・・
これがノンフィクションだなんて、信じられません。
読んでる最中も、この本が小説だったなら――なんて無駄に願っていました。

当時のワイドショーで詳しく放送していなかった理由がわかりました。
この事件はとても放送に耐えるものではないです。
終始、かなり眉間に皺をよせて読んでました。
そのぐらい、鬼畜で残酷で卑劣です。いや、相当する言葉は見つかりませんね。
事件の詳細はとてもここには書くことはできません。


著者の豊田氏は、DVによってもたらされる精神被害に視点を置いています。
それは「逃げられない心理状態」です。
私は今まで、DV被害者のことを全く理解できていませんでした。私自身の本音では「逃げたらいいのに」と安易に思っていたことが、恥ずかしく思います。

「なぜ犯人がこのような事件を起こしたのか」、「犯人の心の闇」に対して、著者の結論は書かれておりません。
それが余計にこの事件の真実味を帯びていました。



ほんとに、恐ろしい本でした。
その辺のホラー小説よりも恐怖を覚えました。



posted by オハナ at 22:17| Comment(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月25日

ワルキューレ



ワルキューレ
監督 ブライアン・シンガー
出演 トム・クルーズ ケネス・ブラナー

反乱組織の首謀者であるシュタウンフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、自宅でワーグナーの「ワルキューレの騎行」を耳にした。
そこで「ワルキューレ作戦」を利用して、ヒトラー独裁政権を崩壊させる壮大な作戦を思いついて・・・・・・。


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何回も計画して実行しようとしては、成功に至らなかったヒトラー暗殺計画。これが最後の作戦か・・・・・・。
結末はわかっていても、ブライアン・シンガーとトム・クルーズが、どのように「ワルキューレ」を描いていくのかが興味がありました。

いくら「国の為、正義の為」とはいえ、作戦を行動に移す勇気はそう簡単にでるものではないですよね。

そんな男たちをバッチリ観てきてよかったです。
最後では、涙を流してしまいました・・・・。

今までトム・クルーズを観るたびに、「なんか自分をカッコよくみせることに真剣だよな」なんて思ってましたが、
今日初めて(勝手に作っていた)イメージが壊れて、「めっちゃカッコいい」と思いました。
いや、昨年のトロピックサンダーでの特殊メイクにも惚れましたが――。



ラベル:映画
posted by オハナ at 19:55| Comment(1) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月23日

裁判長!ここは懲役4年でどうですか    北尾トロ




北尾トロの民事、刑事裁判の傍聴記録。
トロ氏ならではの視点で語られる、まっとうな傍聴記録なわけがない。

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書店でかなり平積みにされていますよね。手に取ってレジに進む方も多いです。
が、その人たちに対して
「それ北尾トロの本ですよー」
「真面目に読んだらダメですよー」
と声に出して言いたいです。

北尾トロ氏はあくまで、傍聴マニアの端くれとなって、野次馬根性丸出しで書いています。なので、当事者たちが読んだら、確実に気を悪くするだろう。
私自身も、「うーん。ここで被告人目線で書かれると気分が悪いな〜」
と感じることはありました。

でもね〜、北尾トロ氏の出した本だし・・・・・もとは「裏モノJAPAN」に連載されてたものだし・・・・・。正直こんな感じでしょ?って思ってしまいます。

なので、平積みされてるからって購入する方は心穏やかに読んだ方がいいと思います。
シリアスなものを期待している方は、ちゃんと硬派ジャーナリストが出している本を読みましょう。




やっぱりこの本は、ひっそりと書店の棚の隅で置かれているのが似合うんですよ。


ラベル:エッセイ
posted by オハナ at 21:53| Comment(0) | カ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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